[『月刊住職』 2026年10月号より転載]
御霊信仰の源流と最澄・空海 櫻木潤著 塙書房 9350円
御霊信仰を手がかりとして平安仏教の成立と展開を論じる。最澄と空海の活動に焦点を当て背景を読み解き、嵯峨天皇の仏教政策についても検討する。
ようこそお寺へ 心にひびく仏教のはなし 小池陽人著 柏書房 1980円
真言宗須磨寺派僧侶が仏教の智慧を生きるヒントとして語る。人気を博した YouTube 動画の法話を編集し収録。
自分自身であること 鈴木俊隆著 河出書房新社 1980円
副題「禅マインドで生きる」。サンフランシスコ禅センターの創設者で1971年没の曹洞宗僧侶の3冊目の講話集。2025年に英語で出版された原書を同宗僧侶の藤田一照が日本語に。
宗教建築を体感する 武澤秀一著 講談社 1430円
建築家が世界22の宗教施設を訪れ、その空間構造から信仰のありかたを読み解く。サーンチー、パルテノン神殿、東寺、伊勢神宮ほか、著者設計の幻の小平霊園納骨堂も語る。新書判。
禅と心理療法 平井孝男著 法藏館 3080円
精神科医が仏教と禅の教えをたどりながら、公案を応用した28の治療事例を紹介する。拈華微笑、即心是仏、本来無一物などの智慧が患者たちの心を改善させていく様子を具体的に示す。
思考をみがく禅入門 山田史生著 筑摩書房 990円
唐代の禅僧の問答集『趙州録』から冒頭の11話を抜粋し中国思想研究者が解説。平常心、自力など難解な問答を現代人がどう受けとめるかを考える。
柳田國男と折口信夫 小川直之著 吉川弘文館 2200円
日本の民俗学を組み立て展開した柳田國男と、柳田を師と仰いだ歌人でもある折口信夫の歩みを辿る。旅を切り口に2人の信頼関係と対立を考察する。
神輿と祭の民俗学 森田玲著 平凡社 3960円
祭りの構造と、古代から近代までの神輿の歴史を確認し、民俗学的な視点から神輿文化の深層を読み解く。多数の図版を掲載し神輿を多角的に論じる。
シルクロード 流沙万里の路 山田勝久著 笠間書院 2640円
漢文学の研究者がシルクロードの遺跡や鳩摩羅什の生涯、敦煌の文学などについて語る。68回にわたる現地調査の成果を写真150点と共に収録。
四国八十八ヶ所 歩き遍路のための完全ガイド 岸田明著 山と溪谷社 3080円
写真家が自身の経験に基づき歩いて四国遍路する全コースを案内。1/75000の地図にルートや難所を掲載。
大和路の石仏三十三所探訪 伊藤義文著 国書刊行会 2420円
奈良県に点在している33所の石仏を1体ずつ由来や信仰の背景を紹介する。写真やルート情報も掲載して歴史や見どころも解説するガイドブック。
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