[『月刊住職』 2026年7月号より転載]

世界の宗教 ヒューストン・スミス著 法政大学出版局 5940円
ヒンドゥー教、仏教、儒教、道教、キリスト教、イスラム教など世界の諸宗教を自身の体験などを交えて解説。アメリカで200万部以上売れた古典的名著を衣笠正晃が邦訳、高田康成解説。



アジア哲学入門 ジョエル・カッパーマン著 勁草書房 3850円
インド・中国・日本とイスラムの聖典9冊を、アメリカの哲学者が解説する入門書の日本語訳。『ダンマパダ』『無門関』『論語』『老子』『バガヴァッド・ギーター』ほかを考察。藤井翔太訳。



『渓嵐拾葉集』の世界 田中貴子著 名古屋大学出版会 6380円
説話や寺社縁起、修法、和歌など幅広い内容を含み、天台宗の百科全書ともいわれる中世成立の『渓嵐拾葉集』の作者・伝来・物語世界などを論究する。国文学者による博士論文の再刊。



伝統木造建造物のサステナビリティ 峰尾恵人著 京都大学学術出版会 3960円
寺院の造営や修理に必要な大径材をどう確保するか。法華宗真門流僧侶でもある林政学者が各本山寺院へアンケートを行い文化の持続可能性を論じる。



宗教とは何か 大熊玄著 新泉社 2539円
 西田幾多郎著『善の研究』の第4編「宗教」の章を解説。原文を引きながら一句ずつ読み進め、日本最初の哲学書といわれる同書の深い思想を味わう。



痛みとケアのスピリチュアリティ 島薗進著 朝日新聞出版 1870円
死や孤独の悲嘆者に寄り添う諸活動を宗教学者が考察する。看取りやひきこもり支援などの現場における伝統宗教や新宗教の現代の役割を見つめ直す。



八幡神からみる日本古代の政治と社会 飯沼賢司著 思文閣出版 13200円
仏教守護神である八幡神の成立と展開を論じる。時の政治との関わりや八幡宮の祭礼と伝説などを文献から読み解き、八幡信仰の本質を明らかにする。



鈴木大拙 その生涯と思想 竹村牧男著 講談社 1430円
明治から昭和にかけて世界に禅を広めた宗教哲学者鈴木大拙の思想の核心を孫弟子にあたる仏教学者が解説する。2023年に放送されたNHKラジオ講座のガイドブックに加筆し文庫化。



やさしく始める写仏梵 河野亮仙著 明日香出版社 2200円
十三仏の仏画と種字・真言の梵字を実際に描き写せるように掲載。手本帖では江戸梵字を紹介。梵字を担当する著者は天台宗住職、イラスト石田紫織。



エッセイで親しむ仏教のことば 塩入法道著 法藏館 1430円
諸行無常・感応道交・草木成仏など含蓄に富む仏教語を紹介する。天台宗住職が宗門の機関誌に連載してイラストも手がけた34編を加筆し収録。



グズを直す本 名取芳彦著 三笠書房 847円
グズとは“心のクセ”だとして真言宗豊山派住職が仏教の智慧で発想の転換を促す。遅刻、恥ずかしがりなど35の事例に解決法を伝授。文庫判。



こころのストレッチ108つ。 麻田弘潤著 主婦と生活社 1870円
消しゴムはんこ作家でもある浄土真宗住職が仏教の智慧でゆったり生きるコツをイラストと共に伝授。大抵のことは気のせい、諦めていいなど108項。



踊る菩薩たち 岡田文弘著 左右社 2530円
『法華経』にまつわるよもやま話を日蓮宗教師で仏教学者が綴るエッセイ集。自身の体験談や音楽、文学、映画の話題などを絡めてお経の面白さを伝える。



葬式坊主なむなむ日記 松谷真純著 三五館シンシャ 1540円
派遣で葬儀を引き受けている還暦過ぎの住職が仮名で日々のお勤めを包み隠さず綴る。葬儀社との関係や施主とのやりとりで感じた呟きが真に迫る。



20歳の自分に教えたい宗教のきほん SBクリエイティブ 1100円
教養として知っておきたい宗教の基礎知識をテレビでおなじみのジャーナリスト池上彰が解説。世界三大宗教、宗教法人、政治と宗教ほか。新書判。



神と仏の人文地質学 巽好幸著 光文社 1122円
古墳時代から飛鳥・奈良時代の歴史をマグマ学者が紀伊山地や奈良盆地の地殻変動から考察。政治や宗教の重要な展開を地質学の視点で解き明かす。



教養としての災害と考古学 山本誠著 淡交社 1980円
旧石器時代から平安時代までの遺跡の調査を通じて災害と復興について考古学者が考察。東日本大震災被災地の貝塚や明日香村の山田寺跡にも言及。



推し!はお遍路 上大岡トメ・ふくもの隊著 ミシマ社 1980円
『キッパリ!』著者のイラストレーターが仲間と「お遍路はお大師様の推し活」というノリで四国八十八ヶ所を区切り打ちした様子をマンガで描く。





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