[『月刊住職』 2026年4月号より転載]

死を感受する 西井凉子編 京都大学学術出版会 3850円
死をめぐる文化人類学や民俗学などの研究者11人の論考。「なぜ住み慣れた地域で最期を迎えたいのか」「葬儀業の仕事」「バーチャル葬儀」「現代のデスマスク」「悲嘆の自然誌」ほか。



日本倫理思想の考え方 賴住光子著 山川出版社 2090円
日本人がどう生きるべきかを考える源泉となってきた仏教・儒教・神道の特徴と展開を解説。それぞれの帰依対象、救済観、世界観、倫理観に分けて整理し現代日本人への影響を検討する。



一休、胡乱を生きる『一休和尚年譜』を読む 芳澤勝弘著 思文閣出版 11000円
室町時代の禅僧一休宗純の生涯を1年毎に弟子が記した『一休和尚年譜』の訓読と現代語訳に詳細な注釈を付す。各年の末尾には「この年の世情」も。



神君家康公日光を選ぶ 高藤晴俊著 下野新聞社 2420円
徳川家康が日光に祀られたのは天海の強行とする通説を退け、自ら意図したとの論を史料から裏付ける。著者は日光東照宮に奉職した東照宮研究者。第2部では日光開山伝説を考察する。



疲れない心をつくる休息の作法 枡野俊明著 三笠書房 1650円
禅の智慧で現代人の行動や思考を上手にリセット。曹洞宗住職が禅語を紹介しながら坐禅、食事、掃除など禅僧の生活を取り入れる方法を助言する。



「死」を考える 南直哉著 河出書房新社 968円
仏教には死を目指して生きるためのテクニックがあると考える曹洞宗住職が、自身の体験から、死とは何か、死者との関係、死の受け容れ方を論じる。



新仏教教団を学ぶ 島薗進・金澤豊編 法藏館 1760円
新仏教の中でも伝統仏教と比較的良好な関係にある孝道教団・立正佼成会・真如苑の内部の関係者が教団の歩みと特徴を解説する。宗教学者による総論と3教団が同席しての討議も収録。



日本の自然葬 高橋繁行著 講談社 1210円
全国の葬儀をルポするライターが自然に還る弔いの実態を報告。沖縄の風葬、アイヌの土葬、現代の散骨、樹木葬・循環葬まで。著者の切り絵も掲載。



列島哲学史 野口良平著 みすず書房 3960円
日本列島の哲学の歴史を古代から現代までたどる。大陸から伝わった仏教の影響として、12世紀後半の転換期における法然と親鸞の思想に言及する。



全宗派対応 僧侶必携 すぐに使える法話実践全書 村越英裕著 興山舎 5500円
本誌別冊で「すぐ使える法話セミナー」を連載している著者による、これまでなかった全てを法話にできる本。僧侶が直面する150以上の状況に、Z世代にも説ける実践法話集。しかも13宗派に対応できるいざという時の1冊。



日本人はなぜ火葬を選ぶのか 武田至著 講談社 1650円
火葬の歴史、諸外国の葬送事情、火葬場のデザインと設備、日本人の死生観、自分の葬送のための準備などを一般社団法人火葬研代表理事が解説する。



火葬秘史 骨になるまで 伊藤博敏著 小学館 1980円
葬儀と墓の歴史をたどり、天皇家と火葬の関係を掘り下げる。現代の問題として東京の火葬場事情にも切り込む。ジャーナリストの週刊誌連載の書籍化。



こころの道具箱 宮川純ほか著 KADOKAWA 2420円
自分や他者の心を理解するための臨床心理学の知識203項目を簡潔に解説。各種療法やセラピー、ストレスマネジメント、トラウマ支援、脳トレ他。



神輿の社会学 中川尋史著 花伝社 2420円
現代における神輿の機能や可能性を日本神輿協会理事が論じる。神輿を共感資本と捉えて、担ぐ意味、新しい担ぎ手、経済波及効果などを考察する。



世界の神話 平藤喜久子監修 インプレス 2530円
ギリシャ、北欧、エジプト、日本、インド、中国、ケルトなどに伝わる神話の登場人物と物語を紹介。神話をモチーフとする装飾のデザイン例も掲載。



興福寺のひみつ52 興福寺監修 東京美術 2750円
奈良県の法相宗興福寺を知られざる視点から解説する。「阿修羅像はどこにいた?」「悪僧って?」「駅弁も監修」「檀家はない?」ほか全52項目。



御朱印でめぐる関東の百寺 地球の歩き方編集室編 Gakken 1870円
坂東三十三観音を中心に関東の名刹百カ寺の歴史と見所を御朱印の写真と共に紹介。地域別お寺御朱印シリーズ。





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