[『月刊住職』 2026年1月号より転載]

日本古代仏教の展開 寺西貞弘著 塙書房 13200円
古代日本で仏教が受容され国家仏教へ展開していく歴史を論じる。仏教が白鳳期になぜ全国に広まり地方社会に受け入れられたかなどを明らかにする。



写し巡礼地の社会学 近藤隆二郎著 岩田書院 7700円
四国や西国の霊場を身近な場に代替した写し巡礼地の現状を考察。環境計画を専門とする著者がとくに石仏を並べて造るミニチュア霊場の実例を調査し社会学や環境学の観点から分析する。



宗教認知科学(CSR) 藤井修平ほか編 新曜社 3080円
宗教を認知・心理・進化などの視点から読み解く新しい分野の研究を解説。アニミズム、老年学、死生観、祈り、シャーマン、超常現象など60項目のキーワードを各分野の専門家が論じる。



世界の宗教 日経ナショナルジオグラフィック 1760円
ビジュアル雑誌の別冊で宗教をテーマとする一冊。神とは何か、世界各地の信仰の起源や古代遺跡などを写真と共に紹介。現代の祝祭や儀式の地を巡った上で、宗教の未来の姿を展望する。



日本文化と宗教 岡野治子著 和泉書館 3300円
『「和」の伝統の功罪』を副題に、日本文化の諸相と特質を宗教の視点からキリスト教との比較で捉え直す。日本人の倫理観や高齢者問題など著者のドイツでの講義と質疑をもとにした論考。



仏教土着その歴史と民俗 高取正男著 筑摩書房 1320円
外来の仏教が日本古来の民俗信仰に根をおろし土着化していく様子を民俗学の手法で検証。九州のカヤカベ教などに注目し、翻って正統とは何なのかを考える。1973年刊行書の文庫化。



唯識の哲学 横山紘一著 講談社 1540円
唯識無境・阿頼耶識・転依などの概念を軸に唯識学を思想的、理論的に解明。この分野の入門書も出版してきた著者が、術語に通じた研究者に向けて論じる。1979年刊行書の文庫化。



その悩み、哲学者とお坊さんはこう答える 小川仁志・大來尚順著 法藏館 1650円
生き方や人間関係など誰しも悩む11の問いに哲学者と浄土真宗住職が回答。さらに対談して仏教と哲学の解決へのアプローチの違いを確かめ合う。



一冊でわかる仏教とお寺 武光誠著 河出書房新社 1760円
仏教の基礎知識を図版と共に伝える入門書。釈尊の生涯、伝来の歴史、経典の内容、日本の宗派と宗祖、寺院と僧侶、葬儀の儀式、仏像の特徴など。



仏典で実証する 葬式仏教正当論 改訂版 鈴木隆泰著 興山舎 3080円
小社ロングセラーの改訂版が完成しました。学術的根拠のもと現代葬式仏教の正当性を論証した2013年発行の名。著者の『本当の』の形式著仏教に合わせるなど読者への便宜も図りました。



罪と罰の古代史 長谷山彰著 吉川弘文館 1980円
奈良・平安時代の犯罪、刑罰、裁判に関する制度を中心に日本古代法の成立と変遷をたどる。隋唐をモデルに定めた律令法の特徴、現代法との比較も。



大仏師が教える仏像彫刻の深すぎる世界 江場琳觀著 東京書籍 2750円
現代の仏師を主導する立場にある著者ならではの観点で仏像の見方を紹介。国宝の仏像や自身の作品を例に技法から表現の工夫や意図などを語り尽くす。



密教法具に学ぶ 今井幹雄著 東方出版 3300円
密教法具にこめられた意義と作用を平易に紹介。加持の真理、法力を象徴するものなど項目を分けて説明、合わせて読経の精神と功徳についても説く。



きっと、会いましょう また、会いましょう 松濤哲二著 誠文堂新光社 1980円
浄土宗住職が現代人のために極楽浄土を説く。夏目漱石や岸本英夫の言説を引きながら浄土信仰の核心に迫る。



大人も知らない? 仏像のふしぎ事典 田中ひろみ著 マイクロマガジン社 1100円
仏像の種類や印相、持物、ポーズ、素材などの観賞ポイントをイラストレーターが解説。親子で読める入門書。



誰が「お寺」を殺すのか 小川寛大著 宝島社 1100円
「貧困化する寺院と多様化する葬儀ビジネスの裏側」を副題に、宗教界を長く取材してきた著者がお寺を取り巻く苦境の現状をレポートする。新書判。



弁護士を悩ます墓地埋葬を巡る法律問題 本間久雄著 第一法規 3520円
墓地・納骨堂・葬送に関して問題となり得る論点を日蓮宗僧侶の弁護士が解説。裁判例をもとに具体的な37の事例を挙げ、最適な解決方法を示す。





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