[『月刊住職』 2023年5月号より転載]

全訳シャーンティデーヴァ学処集成 佐々木一憲訳 起心書房 12980円
『入菩提行論』で知られる8世紀頃のインド僧シャーンティデーヴァのもう一つの主著をサンスクリット原典から全訳。各種の大乗経典から引いた菩薩道の精髄を、最新研究を踏まえて訳述。



相国寺史 第二巻 史料編中世二 原田正俊ほか監修 法藏館 9900円
臨済宗相国寺派大本山相国寺の開創以来の関係史料を、寺院内外の日記・記録・古文書などから抽出して年代順に収録。第二巻は応仁・文明の乱が勃発した1467年から1567年まで。



科学で宗教が解明できるか 藤井修平著 勁草書房 4400円
宗教学理論研究の専門家が、進化論や認知科学を用いて宗教をどこまで明らかにできるかを考察。先行研究を紹介し今後の宗教学の可能性を提示する。



マイ遍路 白川密成著 新潮社 968円
四国遍路第57番札所の高野山真言宗栄福寺住職が実際に霊場を68日かけて歩き、見聞したことを記録。 装備やルートなど実用情報も。新書判。



青木住職の「寺さんぽ日記」 青木隆興著 幻冬舎 1430円
大阪府の高野山真言宗興德寺を住職自らが紹介。写真を主体に境内、寺宝、御朱印、悩み相談、4コマ漫画などを盛り込んだ一般参詣者向け案内書。



親鸞に秘められた古寺・生涯の謎 山折哲雄編 ウェッジ 1430円
親鸞の生涯を紹介し、その足跡をたどりながら教えを解説。後半では京都・越後・関東のゆかりの古刹と旧跡を探訪する。執筆は文筆家の古川順弘。



クロミの『歎異抄』 朝日文庫編集部編 朝日新聞出版 660円
サンリオキャラクターの導きで『歎異抄』を寸言ごとに意訳。「善人なほもて」の一節は、「これまでの人生で良い行いができなかった人にも良いことは起きる」といった具合。文庫判。



親鸞と歎異抄 村越英裕監修 宝島社 1320円
現代人の悩みや疑問を生・死・煩悩・幸せ・縁の5つのテーマに整理し、『歎異抄』の一節を用いてアドバイス。仏教の基本や釈尊の生涯も紹介するなど、仏教入門的な切り口のムック本。



死に方の流儀 瑞田信弘著 アートヴィレッジ 1320円
浄土真宗本願寺派住職による対談集。前半は女優の中村メイコ氏と夫婦円満の秘訣や余命宣告について、後半は宗教学者の山折哲雄氏と死生観や宗教者の役割を語る。終活アドバイス付き。



住職さんは聞き上手 釈徹宗著 晶文社 1870円
浄土真宗本願寺派住職の宗教学者が各界の第一人者と対談。相手の本音に耳を傾け核心の言葉を引き出す。ゲストは羽生善治、為末大、国谷裕子、小川洋子、山口晃、高史明ほか全16人。



順徳院と日蓮の佐渡 五味文彦著 山川出版社 1980円
佐渡へ流罪となった者は多いが後世に大きな影響を与えたのが順徳院と日蓮の2人。日蓮については立教開宗の地が実質的に佐渡だったことを辿る。



鈴木大拙 願行に生きる(上) 竹村牧男著 NHK出版 1080円
近代仏教哲学者の思想を平易に解説するラジオ「宗教の時間」新年度の月1回シリーズ上半期のテキスト。その生涯では西田幾多郎との交遊も紹介。



逆襲する宗教 小川忠著 講談社 1925円
前世紀後半から世界各地で宗教復興の潮流が現れている。プロテスタント、ヒンドゥー教、イスラム教などの動向と共に、日本宗教のコロナ後を考える。



統一教会 櫻井義秀著 中央公論新社 1056円
副題は「性・カネ・恨から実像に迫る」。統一教会が日本で教勢を拡大し社会問題化した経緯を歴史的背景や教義、法的観点などから論じる。新書判。



信仰から解放されない子どもたち 横道誠編著 明石書店 1980円
「#宗教2世に信教の自由を」を副題に前半は5人の当事者が生々しく証言、後半は自身も2世の編著者がカルト専門家4人と対談し問題を掘り下げる。



ダライ・ラマ六世恋愛詩集 今枝由郎ほか訳 岩波書店 550円
18世紀初めに23歳の若さで数奇な生涯を閉じたダライ・ラマ6世が詠ったとされ、今もチベットの人々に愛唱される四行詩を百編収録。文庫判。



四国遍路 別格二十霊場 田中ひろみ著 西日本出版社 1650円
四国八十八ヶ所とは別に空海伝説の地として信仰されてきた20の番外霊場を紹介する。著者は同霊場の記念御朱印の絵を担当したイラストレーター。



ご神仏なぞるだけ瞑想 嵐山晶著 ダイヤモンド社 1320円
薄く引かれた下書きをなぞる易しい写仏の本。健康や仕事運など願い事別の25尊は儀軌に基づきつつ現代的な繊細タッチで、仕上げると心が整う。





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