5月号画像
A5判・208頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2021年5月号の主な内容 (Vol.562)

[今月号の特集]

幼稚園経営の寺院多数も大衝撃! 全日本私立幼稚園連合会会長住職の横領疑惑とは何か
「まさか」と関係者の衝撃は大きい。全国の私立幼稚園が加盟する全日本私立幼稚園連合会で起きた4億円超の巨額使途不明金事件。横領で告訴された会長は幼児教育に情熱を燃やしていたとされる浄土真宗本願寺派住職だった。横領金はどこに消えたのか。



仏教系緩和ケア病院の看護師多数が辞めたのはなぜか
仏教教団が終末期患者のために病院を始めたと高い評価と大きな期待が寄せられたが、設立13年の今、様々な課題が明らかになったという。浄土真宗本願寺派の「あそかビハーラ病院」の何が問題なのか。仏教医療共通の懸案なのだ。




法律改正によって今後は寺院にも障害者への対応が義務化される

今国会で改正される見通しの障害者差別解消法は、寺院にも密接にかかわる。現行法では国と自治体のみに義務付けられている障害者に対する「合理的配慮」の提供が、すべての事業者に義務化されるからだ。法改正を控えてお寺はどんなことを想定しておくべきなのか。



今、注目の「抗菌コーティング」は寺院の感染症対策にも効果的か
コロナ禍でも安心して参詣してもらえるようにと、「光触媒」を使って境内を抗菌コーティングするお寺が増えている。実際、どんな効果や利点があるのだろうか。施工業者を選ぶ際のポイントや、費用や施工時間はどうなのか。すでに導入したお寺に取材した。



大切なご本尊を地震の倒壊から防護する最新免震対策
いつ来るか分からない大地震。激しい揺れにご本尊は耐えられるだろうかと、どのお寺の住職も心配されているにちがいないが、それに応え得る新しい方法があるというので、さっそく導入したお寺と、開発メーカー3社に取材した。



第16回本誌「住職関心事アンケート」結果(1)
毎年恒例の読者アンケート結果を報告しよう。今回は「コロナ禍で新たにお寺で始めたことは?」と「『お寺は何のためにあるのか』と聞かれたら、答えはコロナ禍の前と今とで変わりますか?」。住職としての覚悟を感じさせる回答が寄せられた。



誰もが安心して死を迎える社会をと奮闘の住職成年後見活動
誰しも認知症や孤独死の可能性がある現代、最期まで安心して暮らせる世の中を目指し社会福祉士としても成年後見に尽くす住職がいる。福井県越前町にある真宗大谷派寺院の住職だ。福祉に邁進するその思いと歩みのルポルタージュ。
 好評増刷! 
 本誌に毎号掲載している「住職ルポ」を単行本とした『みんなに知ってほしい――日本のものすごい10人の住職』(定価2,200円)が大好評! 貧窮者のために1日も欠かさず炊き出しを行う山寺の住職や、参拝ポイントカードや檀家出資の太陽光発電を成功させた住職、檀家ゼロから1000軒余の駆け込み寺に発展させた住職など、各地で奮闘する10人の住職の迫真のルポルタージュです。 <詳細を見る>

 第2弾も大好評! 
 本誌に毎号掲載している「住職ルポ」を単行本化する第2弾『だれだっておどろく! こんなにもすばらしい10人の住職』(定価2,200円)が発売たちまち大好評! 500人余が安楽に暮らせる老人ホームを育てる住職、性同一性障害を乗り越えた住職、毎月3000軒以上に寺報を手配りする住職、ローカル線無人駅をお寺にして人々の憩いの場にする住職など、その営みは今お寺で起きている事実が瞭然と分かる感動集です。 <詳細を見る>



新連載 僧侶が見る近代における仏教者の実相(1)
「ほぼ160年前の幕末から現代へとつながる近代仏教に何が見えるのか」…髙橋秀慧(宗教史研究者)

大震災に感染症拡大と激動の現代だが、今から168年前のペリー来航に始まる幕末、それに明治も未曾有の混乱期だった。そのとき仏教者、寺院はいかに時代を乗り越えたのか。答えは今にも通ずる。この新連載の狙いでもある。



集中連載 仏教は「死」をいかに説いてきたのか 今も活かせる実際の対機説法のために(2)
「不治の病に苦しむ者に対して釈尊は安楽死を許したか」…大谷由香(龍谷大学文学部特任准教授)

「もう治らないから殺してほしい」「自分でも死にたい」という悲痛な声に接した住職はどのように応えたらいいのか? この安楽死や尊厳死の悩みはいつの時代もやむことがない。釈尊のもとでもこれをめぐる殺人事件が頻発していたという。



特別連載 どんな動物がお寺を狙うのか?(1)
「お寺に侵入しがちな害虫や害獣から伽藍を守るにはどうしたらよいか」…西岡徹也(AAAホームサービス株式会社社長)

寝静まる頃になるとガサガサ音がする。気のせいだと思ったが、業者に見てもらったら、天井裏にたくさんのネズミが巣を作っていたのだ。それも10年以上も前からという。住職の本当の話だ。さっそく専門家にことの対策を聞いた。



人は死んだらどこへ行けばいいのか(7)
「日本人の今日にもつづく納骨信仰のルーツから見えるものは何か」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

遺骨への日本人の強い信仰は世界でも特別とされるようだが、それはなぜなのか。東国において、今もかかる習俗が盛んな寺院の歴史からその謎が解けるかもしれない。現世から他界へ、他界から現世への思いを知ることができよう。
 新刊好評発売中! 
 東北大学大学院・佐藤弘夫教授の本誌連載の単行本『人は死んだらどこへ行けばいいのか――現代の彼岸を歩く』(定価2,420円)が発売されました。人は死ねば消えてなくなるとした民族は存在しない。だが今、お墓を捨てる日本人が増えたのはなぜか。日本思想史の泰斗が列島の霊場多数を踏査した圧倒的結論とは? 古代から今日に至る「他界観」激変史年表も必見。 <詳細を見る>



最重要課題連載 人生100年時代の宗教指導者の長い老後問題(16)…川又俊則(鈴鹿大学教授/宗教社会学者)
「宗教者は全職業の中でも収入が少ないのに世襲率が極めて高いのはなぜか」

実感としても宗派統計からも明らかなのは、他の事業に比して寺院の収入は相当低い事実と、それに住職継承が世襲的であること。これは経済的事実から見れば矛盾といえるのではないか。だがそこにこそ、寺院の意味があるといえるのかもしれない。



葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔23〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館教授)
「独居困窮者の葬儀を実現させる自治体支援の可能性」

一人暮らしの人や跡継ぎのいない夫婦の「葬儀」が社会問題化しつつある。身寄りがなければ誰が喪主となるのか、まずそこからして対応の責任は誰が担うのか。問題の解決に自治体が動き出している。寺院にも事態は関係する。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
和田春樹 (歴史学者) … 「二人の韓国の僧」
大岡 玲 (作家) … 「『今昔物語集』に見る仏の救い」


 絶賛大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、定価2,530円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい! <詳細を見る>



 いま、売れてます 
 富士山山頂や原爆ドーム、バチカン、エジプトのピラミッド前、全国の市役所、公園、学校、観光名所、街角、神社教会、それに各宗の寺院にも建っている「世界人類が平和でありますように」とは何か。世界194カ所に20万あまりのポールを建立した五井昌久の宗教と人生を学術的に初めて解明した第一級研究書。 <詳細を見る>



四苦八苦に応える臨床仏教ケアスタディ〔11〕…谷山洋三(東北大学大学院准教授、真宗大谷派僧侶)
「末期がんの檀家を見舞った住職が本人から葬儀の相談をされて……」

住職が葬儀の具体的な話をするのは大抵、家族や遺族を相手にする場合が多いのではないか。けれども今回は不治のがんを宣告された檀家本人からの問いかけである。住職はどのような話をしたのか。その心理と言葉の選び方を学ぶ。



誌上セミナー やればできる!寺院活性化のためのケーススタディ〔49〕
「お寺もネット活用が一般的になり若年層に学ぶ時代になった」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

インターネットが社会生活自体を大きく変えていることは周知のこと。そのネットの中でもSNSはあらゆる壁を乗り越えて進化しているだけに仏教界も活用に無関心ではいられない。これからの対応も視野に入れつつ現状を見よう。



連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔45〕
「住職になぜ総代の任免権があるのかをよく考えて分かったこと」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔121〕
「出家も在家も命終後はどこに赴くのかと問われた釈尊の教誡」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊大好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第1~4巻が好評発売中です(ともに定価2,640円)。
<第1巻の詳細> <第2巻の詳細> <第3巻の詳細> <新刊・第4巻の詳細>



現代日本の宗教最前線の状況と問題〔95〕
「だれもが自分を見てほしいと望んでいる」…櫻井義秀(北海道大学教授・宗教社会学者)
 新刊刊行 
 本誌連載の櫻井義秀教授の単行本『これからの仏教 葬儀レス社会 人生百年の生老病死』(定価2,530円)がたちまち大好評です! 新型コロナウイルス以後、葬儀をしたくてもできない時代が来るかもしれない。そのとき仏教は人々の苦に寄り添えるのか。寺院住職のニューノーマルが問われる必読書。 <詳細を見る>



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔61〕
「人はなぜ薬物や酒など依存症に陥るのか経験者から解ること」…野沢和弘(毎日新聞客員編集委員)




[ショートルポ]
●真宗大谷派東本願寺ロサンゼルス別院が襲撃された「ヘイトクライム」とコロナ禍の関係
●栃木県の山火事で真言宗豊山派寺院が尊像寺宝一切焼失の危機を免れたのはなぜか
●広島県の真言宗寺院副住職が高齢檀家を特殊詐欺から救い表彰された!




生き物に優しいお寺が今日の〝推し″なのが分かる本
涅槃図に多くの動物が描かれ、本生譚(ジャータカ)にも生き物の話が満載。もちろん日本のお寺にも動物がいっぱいだ。それを一堂にガイドする本が出版された。その内容を紹介しよう。



[法律・税金相談]
法律相談… 松本政子(弁護士)・本間久雄(弁護士)
質問1 マスクせぬお参りの拒否や検温などお寺の新型コロナ対策は法的にどこまでできるか
質問2 檀家にお寺の会計書類を見せてほしいといわれたがいかに断ればよいか

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 本堂再建のため銀行融資を検討中ですがどうすれば受けやすくなりますか
質問2 もしもに備えて認知症保険に寺院で加入したいが税務上どうなりますか






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔29〕…遠藤卓也(『未来の住職塾』講師)
 
「人に必要とされるお寺になるための挑戦」 対論…浦上哲也(神奈川県・浄土真宗単立慈陽院なごみ庵住職)
 松本紹圭のテンプルゼミ(15)「コントロールできない今こそ仏教を」



 認知症高齢者と共に歩む僧侶如実記〔19〕
 
「やってあげることにもやってもらうことにもこだわらぬ介護」
  日髙明
(社会福祉士/浄土真宗本願寺派僧侶)


 本当の創価学会問題〔109〕
 
「自治体議員は自民党より多い公明党つまり創価学会の戦術は今年の選挙でどうなるか」
  段勲
(ジャーナリスト)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔76〕
 
「宗教法人の公益事業と固定資産税」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)
お寺の社会活動は「宗教活動ではないので、その施設には固定資産税を課す」という地方自治体が現れている。だが、行政が宗教法人の何が宗教活動で何が宗教活動でないと何をもって判定するのか。そこに問題があるのではないか。



 色即是空の科学事始め〔180〕
 
 「ワクチンは救世主ではない――接種に慎重な日本人の意識は尊重されるべきです」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(定価2,530円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。 <詳細を見る>



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔212〕
 「他の宗教に入った墓地檀家への対応についての話」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 臨終医しか知らない大事な話〔29〕
 「健康長寿のために日々必ず欠かせない食品とは何か」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 今からの宗教酔眼千里眼〔90〕
 
「日本人と現代仏教の位相(90)――近代仏教とは何か(10)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔131〕
 「スリランカで多数派仏教徒と少数派イスラムとキリスト教の対立がやまぬ訳」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 古今東西名著万巻のススメ〔96〕
 「竹中信常著『日本人のタブー』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会元会長・日本宗教学会元理事)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔68〕
 「盆踊りは歌にも注目しよう」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 既刊好評 
 本欄掲載を元にした、井上ウィマラ(日本仏教心理学会会長)著『子育てから看取りまでの臨床スピリチュアルケア』(定価2,420円)が大好評です! 家族の問題や肉親の死に心をいためる人々をケアする人にこそ救いが必要な現代、臨床仏教スピリチュアルケアの第一人者による事実に即したケアの方法と効果を記す厳選50話。僧侶やカウンセラー、看護介護者、ケアワーカー、セラピストなどの専門職にこそ必読の実践書。
 
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 露の団姫のお笑い仏教寄席〔72〕
 「ツユがキリになったり、とかく漢字の世界はしらぬがほとけ哉」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)
 既刊好評 
 本欄掲載のとっておきの35話を書籍にした『みんなを幸せにする話し方――露の団姫の仏っちゃけお笑い問答』(定価1,870円)が、大好評です! 人を和やかにする法話のヒントが満載。どこから読んでも話のネタになる。仏教落語家ならではの話し方で檀信徒へのお説教も面白く伝えられます。笑いこそ法話に不可欠だと誰もがナットクの一冊。
 
<詳細を見る>



 お説教のタネ本「看護師にエールを送る言葉は住職にも通ずる」


 在俗の説法者〔226〕 「農家の嫁さんの言い分」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(定価1,980円)が、各方面から大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集第2集第3集(定価 各1,572円)、第4集(定価2,200円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔130〕 「善悪を狂わせる自我」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(定価2,090円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(定価1,870円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 住職のための今月のことば
 
「孤独が社会の問題となった訳」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(定価3,190円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。
 
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 すぐ使える法話セミナー〔49〕 「薬師如来を説法に」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(定価4,730円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。 <詳細を見る>



 法語伝道聖句三昧〔269〕 「自力は努力、他力は協力」
  天野こうゆう
(高野山真言宗住職)


 いまどきマンガ説法〔106〕 「生簀地獄」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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