2月号画像
A5判・210頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2015年2月号の主な内容 (Vol.487)

[今月号の特集]

檀家総代選びの失敗から学ぶ必ず成功する総代人事の仕方
理想の檀家総代とはどんな人だろう。イエスマンで固めても、勝気な人ばかり揃えても、寺院運営はうまくいくまい。取材すると、なんと、住職に土下座を強要する総代や総代同士が仲違いした寺院もあった。では、どのように総代を選んだらいいお寺になるのか。全国の住職、10人に聞いた。


宗派の予算は無駄に使われていないか? 10大宗派を比較検証する
少子高齢化や地方格差など日本社会の抱える問題は仏教界にも重く響く。未来を開く第一歩が住職の出す宗費で支えられる宗派の予算だ。ではわが宗派は、他宗派と比べるとどんな特徴があるのだろうか。無駄に使っていないか。各宗派の予算をくわしく分析した。



僧侶の懲戒処分を公示する宗派と非公開の宗派の現状
規則を破った住職、僧侶に懲戒を科すのはどの宗派も同じだ。懲戒はいわば判決で、一般の司法なら法廷も判決も公開される。それが社会に対する公正の保証である。では宗派の懲戒は宗内に公開されているのか。10大宗派に取材したところ、かなりな違いがあったのだ。



バーミヤンの大仏は今どうなっているのか…前田耕作(アフガニスタン文化研究所所長)
玄奘もはるか中国から訪ねたアフガニスタンはバーミヤンの磨崖大仏2体。1000年前にイスラムにより顔を削ぎ落とされ、2001年にはタリバンによって爆破、破壊された。しかも今、また修復でも大問題が起きている。アフガニスタン文化財の実地調査を重ねてきた専門家による緊急レポート。



被災地に建立が進む公的な追悼施設にどんな問題があるのか
東日本大震災から4年の今、犠牲者の慰霊はどうなっているのか。特に追悼施設はどうなのか。寺院はもとより自治体、さらに国もこれを計画しているというが問題も少なくない。岩手県女川町、大槌町、釜石市鵜住居、宮城県石巻市、陸前高田市などの6例を取材した。



性同一性障害を乗り越えて女性僧侶となった苦難の道
性同一性障害にずっと悩んできた。本当は女性なのにという思いをひた隠しにした。今、ようやく自分らしく生きる場を得て男性から女性へと戸籍も変え、尼僧となった高野山真言宗僧侶、柴谷宗叔師(60歳)の驚きの感動ドキュメント。



イギリス人女性と住職の夫婦二人三脚で山寺が輝いた
九州は高千穂の浄土真宗本願寺派正念寺に若きイギリス人女性が嫁いできた。それから20年。坊守のヴィクトリアさんと吉村順正住職夫婦は様々な困難をものともせず今、お寺はまさに地域の核となっている。



厳冬下になぜあえて水行寒行をするのか
真冬の凍える寒さのなか行われる寒行。一口に水行・寒行といっても一般参加やイベントの同時開催、伝統の踏襲などさまざまな形があり、参加する檀信徒や一般参拝者も予想以上だ。なぜ今も過酷で厳粛な修行が人々に受け入れられているのか。9カ寺の実例を通じてその秘密に迫った。



節分の日にお寺がしている創意工夫? 大人気の5カ寺の節分行事に学ぶ
節分といえば芸能人を呼ぶ大寺の豆まきが注目されがちだ。だが、普通のお寺でも工夫しだいで多くの人に喜んでもらえる催しはできる。岐阜県・真言宗醍醐派玉性院、群馬県・天台宗遍照寺と曹洞宗仁叟寺、神奈川県・真言宗大覚寺派宝蔵院、京都府・本門法華宗妙蓮寺円常院の活況を呈する節分行事を紹介しよう。



新連載 お墓に対する意識調査の結果から分かる顕著な変化〔1〕…槇村久子(京都女子大学宗教・文化研究所)
今お墓が個人化、無縁化、流動化しているのはなぜか。お墓は無用と思っている人、さらに実際にお墓に入らない故人はどのくらいいるのだろうか。寺院を支えている墓地に対する意識は今日、住職が察する以上に変化しているという見方が多い。その現状と要因を探ると……。



新連載 人口減少社会に宗教は、寺院はどうなるのか〔1〕…川又俊則(鈴鹿短期大学教授/宗教社会学者)
これまで続いて来た寺社行事が転換の時期にある。生まれた土地を離れて大都市に人々が集中し、しかも日本全体の人口が減少しているなか、地域の人々の心を繋いで来た寺社の伝統行事はどうなってしまうのか。気鋭の宗教社会学者が三重県で宗教実地調査を行い、地域に密着してその現況と展望をリポートする。




激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔17〕…内藤理恵子(宗教学者)
「葬儀社の宣伝に利用されている人形供養とは何か」




無縁墳墓の歴史と今日的問題〔3〕…森謙二(茨城キリスト教大学教授)
「無縁墳墓改葬の法律矛盾と宗教問題さらに永代供養墓の課題」




住職も知るべき認知症との向き合い方…杉山孝博(公益社団法人認知症の人と家族の会副代表理事/川崎幸クリニック院長)
「家族が認知症になっても驚かず上手に対処するための法則と原則」




[寺院・住職に直言提言]
松島トモ子 (女優) … 「鞍馬天狗の最後を偲んで」
門田隆将 (ノンフィクション作家) … 「生と死の狭間で闘う者とそれを嗤う者」




[ショートルポ]
●被害者続出の脅しと開運商法に三重県真言宗系寺院も加担したのか●岡山県・天台宗光珍寺の本堂建築費訴訟の最高裁判決――実績ある建築業者でもお寺を騙すという教訓●広島県の曹洞宗普門寺、吉村昇洋副住職の食事即仏道――お粥こそ乱れた心身を整える修行になるわけ





 [好評連載]

 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔46〕
 「真理と真理へと導く処方箋の根本性格を熟知しよう」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔126〕
 「何のため僧侶はどんな経典を唱えたのか」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)


 寺院と僧侶と檀家の近世史実〔8〕
 「江戸期幕法によって寺院と檀家の力関係が決まった歴史的史実」
  圭室文雄
(明治大学名誉教授)


 本当の創価学会問題〔44〕
 「他宗教をひどい表現で攻撃したこれまでの布教方法は変わったのか」

  段勲
(ジャーナリスト)


 つっぱり和尚骨山日記〔194〕
 
 「『葬式、年に1件でも暮らせるもんです。本年も1件でいいです』ってわけは?」
  髙橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔148〕
 「寺族が病気で倒れたらお寺はどうなっちゃうの!?」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 パーソナルブッディズム〔28〕
 「『こうなろう』『ああなろう』と修行すると……」
  小池龍之介
(正現寺住職)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔8〕
 「自らの学びの場を開拓する」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎 (『未来の住職塾』講師)


 今からの宗教酔眼千里眼〔16〕
 「日本人と現代仏教の位相(16)――仏教者の社会支援」
  島薗進
(上智大学教授・宗教学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔19〕
 「宗教法人に対する税務調査問題」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所所長教授)


 70億人の宗教トレンド〔57〕
 「スリランカとミャンマーを繋ぐ仏教過激派連合の狙いは何か」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 いまさら師匠に聞けないこと〔38〕
 「敬語を無難だというだけで使っていないか」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 色即是空の科学事始め〔105〕
 「噴火も地震も予知できない――原子力規制委員会の火山影響評価に思う」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)


 古今東西名著万巻のススメ〔37〕
 「改めて太安万侶撰録『古事記』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔50〕
 「瞋恚去り難し、慈心失い易し」
  勝崎裕彦
(大正大学学長・浄土宗住職)


 住職のための今月のことば
 「子供へのテロ」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 法律相談… 長谷川正浩(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 33年経ったら墓を原状に復し寺に返すという墓地契約は有効か
  質問2 「境内に隣接の土地を売る際は寺に売る」とする隣家との契約は有効か


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 自動車で通う副住職と寺務員に交通費を支給しているが問題ないですか
  質問2 住職の退職金を一時金ではなく月払いにしたら税金はどうなりますか





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「さすが、ビートたけしの暴言に非ず、名言集」


 在俗の説法者〔151〕 「ポルフィリン症だけれど」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔55〕 「豊聡耳の大乗精神」
  亀井鑛
(NHKEテレ「こころの時代」元司会者)


 スピリチュアルケア講座〔66〕 「死に寄り添うために」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 仏教儀礼入門〔154〕 「入堂着座列立を習う」
  多田孝正
(天台学会元会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔142〕 「各宗派の故人を送る文――臨済宗の引導香語2」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔194〕 「誰もが必要とされている」
  峯岸正典
(曹洞宗住職)


 いまどきマンガ説法〔31〕 「接待」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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